こんにちは。大垣市の歯医者さん、おおた歯科クリニック院長の太田雅司です。
おおた歯科クリニックは、むし歯、歯周病、義歯(入れ歯)、小児歯科治療などの治療はもちろん、予防的治療、審美的治療などにも力を入れています。
株式会社サンスターと滋賀医科大学の研究グループが、BMIと歯の喪失本数を分析、比較し、論文を発表しました。
大規模な日本のデータベースを使用して、肥満が残存歯の数と位置に与える影響を年代別に評価したとのことで、結果はどうだったのでしょうか?
BMI(Body Mass Index)とは…
ボディマス指数と呼ばれ、体重と身長から算出される肥満度を表す体格指数です。
肥満度を表す指標として国際的に用いられています。
[体重(kg)]÷[身長(m)の2乗]で計算します。
BMI 値が高いと歯の喪失が増えるということは、実はすでにわかっています。
今回は、大規模な日本のデータベースを使用し、肥満が残存歯の数に与える影響を年代別に評価したとのことです。
結果としては、やはりBMI が高いほど歯を失う割合が高いのですが、その失う歯と年齢を詳しく調べたものが今回の研究になります。
奥歯(大臼歯)は30歳以上で影響を受けていました。
また喫煙によって、奥歯だけでなく他の歯も、より失いやすくなっていたとの結果が出たようです。
論文の結論として、以下のようなことが書かれていました。
今回の日本の大規模なデータベースにより、BMIの増加は、喫煙や糖尿病がなくても、若い年齢からの残存歯数の減少と関連している。
つまり、喫煙や糖尿病はより歯を失うリスクを高くするものの、それらがなくても肥満が歯を失うリスクを高くしていたということです。
最近は、歯周病が脳梗塞、心筋梗塞、糖尿病、早産など様々な病気に悪影響、相互作用があることがわかっています。
普段から健康に気を付けて生活していけると安心です。
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