こんにちは。大垣市の歯医者さん、おおた歯科クリニック院長の太田雅司です。
おおた歯科クリニックは、むし歯、歯周病、義歯(入れ歯)などの治療はもちろん、予防的治療、審美的治療などにも力を入れています。
世界各国で日々様々な研究が行われ、色々な論文が発表されています。
今回ご紹介する論文は、競泳と歯の汚れ、着色変色についてです。
西オーストラリア大学パース校の学生達が主導した研究結果になります。
水泳、競泳は体力がついたり、心配能力が鍛えられたりと健康にとって非常に有益なものです。
しかし、予期しないものとしては歯の汚れや変色があると指摘されました。
パースにある西オーストラリア大学の歯科医学博士(DMD)の学生チームが実施した研究では、競泳をしている方には歯に汚れや変色が見られる可能性が非常に高いことがわかりました。
調査対象
・西オーストラリアの4つの水泳クラブの5歳から17歳まで、100人の競泳選手
・上記と、全体として年齢を一致させた非スイマー
調査方法
参加者の切歯と犬歯の口腔内写真を撮影
写真の分析をし染色指数スコアを決定、3人の評価者によってスコアリング
調査結果
競泳者 82.2%が歯の汚れ、着色変色
非スイマー 44%が歯の汚れ、着色変色
口腔衛生や食事などの要因に関係なく、泳いだ時間の長さがより大きな汚れ着色変色の強さに関連していることを示しました。
しかしながら、今回の研究発表では競泳者の歯の問題の原因は明確にはされておりません。
歯の汚れのレベルの上昇がプールの塩素化レベルに関連している可能性があることを示唆しており、酸蝕症に近しい物という発表もありますが、塩素レベル、プールのpH、または唾液の組成である可能性があると様々な意見があります。
これらの原因はまだまだ調査途中でさらなる調査が必要としめくくられております。
水泳、競泳は健康や体づくりのために非常に有用です。まだ理由については調査段階ですが、歯への影響も示唆されております。
しばらく歯医者に行っていないなぁという方は、一度歯科医院を受診されると安心かと思います。
Research finds link between competitive swimming and tooth staining – Dental Tribune
https://www.dental-tribune.com/news/research-finds-link-between-competitive-swimming-and-tooth-staining/
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