スポーツ用マウスピース、マウスガード

こんにちは、大垣市の太田歯科クリニック、太田雅司です。

マウスピースには、スポーツ用、歯ぎしり用、睡眠時無呼吸症症候群用など様々な種類があります。
スポーツ用のマウスピース(マウスガード)についてお話ししていきたいと思います。

マウスガード

スポーツ用のマウスピースは、柔らかい樹脂でできており、通常は上顎につけます。
ケガの防止のイメージがあるかもしれませんが、近年はパフォーマンスアップ(より力を発揮すること)のためにも使用されます。
それぞれの目的について細かく説明をしていきます。

 

スポーツでのケガ

ボクシングやラグビーなど接触の激しいスポーツのイメージがあるかと思います。
もちろん多いのですが、ボクシングやラグビーはマウスピースの着用が義務化されています。
私も母校で一度に何十人分のマウスピースを作製したことがあります。
競技人数の関係もあるかと思いますが、来院される方でこれらのスポーツの方は意外と少ないです。

マウスピースの装着が義務化されていないスポーツでのケガも意外と多くあります。
今までスポーツの怪我で来院した方の割合だと、野球、サッカー、テニスが多いです。
ボール、相手選手やバット、ラケットとぶつかり、歯の脱臼、破折で来院された方が多いです。

歯を破折してしまった場合は、骨折のように元通りになることはありません。

折れた場所によっては歯を治療し、折れた歯を接着したり、詰め物や差し歯をすることはできます。
しかし、充分に噛むことができなかったり、色の違いがでてしまったりと生活に支障をきたすことが多いです。
ヘルメットと同様に安全のための装着が安心です。

マウスガードの効果

パフォーマンスアップ

マウスピースを使いしっかりとかみあわせる事により、体のバランスの安定、筋力の向上がみられます。
それにより競技のパフォーマンスのアップにつながります。
またマウスピースにより、安心感を持って積極的にプレーできるという心理効果も大きいです。

力仕事をする時に歯を食いしばることがあると思います。
これはスポーツに限ったことではなく、食いしばりにより全身の力を引き出すということが科学的にわかっているそうです。

しかし、この食いしばり効果も顎全体に均等に力が加わらなければ半減してしまいます。
また、歯にかかる力も何十kgと相当なものになります。
マウスガードには食いしばる力を顎全体に均等に分散して能力を引き出すと同時に、歯を守ってくれる効果があるのです。
また、食いしばりは脳への刺激にもなりますので、瞬間的な判断力のパフォーマンスアップも期待できます。

歯科医院で作るマウスガード

市販のマウスガードでお湯で温めて柔らかくしご自身歯に合わせるタイプとの大きな違いは、密着度、痛みの有無です。
あなたの歯に合わせたオーダーメイドのため、スポーツ中にはずれることが少なく、痛みも出にくいです。
マウスガードは、お口の中に異物を入れるため、適合が悪く、痛みや外れやすいことなどが気になると、肝心のスポーツに集中できません。

適合が良いため、マウスガードの目的である歯を守る、パフォーマンスアップの両方をかなえることができます。

単層式(シングル)、二層式(レイヤード)

単層式(シングル)
全体がシート一枚分の厚さです。ぶつかったりがないスポーツ(ウェイトリフティングなど)に使います。

二層式(レイヤード)
前歯付近がシート二枚分の厚さになっています。コンタクトスポーツ(接触があるスポーツ)であるラグビー、ボクシングなどに使われます。

完成までの回数
型取りをして、その次で完成です。二回で完成してきます。
必要があれば一度調整をします。

太田歯科クリニックでは、患者様のスポーツ・ライフを応援するために、歯型を精密に採取したぴったりフィットするオーダーメイドのマウスガードを製作しています。

ご質問やご相談などありましたら、お気軽にお問い合わせください。

 

みなさまの歯と健康を守る為、納得の治療を受けていただく為、治療内容、方針の説明に力を入れております。

大垣市 太田歯科クリニック
0584-75-3200
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コウノドリ、マタニティ歯科健康診査

こんにちは、大垣市の太田歯科クリニック、太田雅司です。

厚生労働省が、TBSテレビドラマ「コウノドリ」とタイアップをしています。(平成29年12月17日現在)

「厚生労働省×コウノドリ」 タイアップ
http://www.mhlw.go.jp/houdou_kouhou/kouhou_shuppan/kounodori/index.html

コウノドリ

 

 

産科医療ドラマで、新たな命に触れることにより生まれる葛藤、試練、そして、医師や助産師、看護師たち医療関係者達の様々な思いが描かれており、生まれてくる命の尊さを伝える内容となっています。
私も第一シリーズはすべて見ました。
第二シリーズは録画したもののまだ見れておりませんが。

タイアップ内容の中に「マタニティマークの理解促進」もあります。

マタニティマークは、周囲が妊産婦さんへの配慮を示しやすくするものです。
妊婦さんは一般的に知られている「つわり」などの体調の変化があります。

実はお口の中でも様々な変化があります。

むし歯や歯周病などが起きやすくなってしまいます。
妊娠性歯肉炎、妊娠性エプーリスなど妊娠している時期に起こってくる疾患もあります。
また、歯周病が進行すると、早産や低出生体重児の出産を引き起こすと言われています。
妊娠中に歯が痛くなって…治療できるのだろうか?薬、麻酔は?様々な不安があるかと思います。

当院は、大垣市のマタニティ歯科健康診査の委託歯科医療機関です。
妊婦さんご自身、そして赤ちゃんのためにお口の中も健康にしましょう!

 

マタニティ歯科健康診査について
健診内容:視診により次の健診をします。
歯の状況(むし歯・かみ合わせのチェックなど)
歯肉の状況(歯肉の炎症・歯周ポケットの有無など)
その他(顎関節・粘膜の異常など)
健診結果に基づく歯科保健指導
レントゲン検査はありません

健診料: 300円

母子手帳

持ち物
マタニティ歯科健康診査票
母子健康手帳
(健診記録を記載するため)
健康保険証
歯ブラシ

 

 

 

 

治療が必要になってしまった場合は?
妊娠中でも歯科治療は内容によって可能です。
症状のない状態の初期治療、症状が出た場合も早めの受診をオススメします。

生まれてくる赤ちゃんはむし歯、歯周病の菌はまったくいません。
ご両親などからの垂直感染があります。
ご両親のお口の中を清潔にすることは、生まれてくる赤ちゃんの一生のお口の中に影響があります。

マタニティ歯科健康診査制度、ぜひご利用ください。

 

みなさまの歯と健康を守る為、納得の治療を受けていただく為、治療内容、方針の説明に力を入れております。

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8020よい歯の高齢者表彰式

大垣市情報工房で行われた8020よい歯の高齢者表彰式に参加させていただきました。

今年8020を達成された方(今年80歳になる方で20本以上歯がある方)の表彰式です。

8020表彰式

西濃地区の8020達成者は、平成3年には9人でした。
しかし近年は達成者の方が大幅に増え、今年は400人以上の方が達成されました。
全国的にも50%以上に方が、8020を達成されております。
健康に対する意識が非常に高くなっていることが理由かと思います。

 

表彰者の方は、みなさま笑顔で非常に元気がありました。
歯の本数と食べ物を噛むことに関する調査によれば、ご自身の歯が20本以上残っていれば、硬い食品でもほぼ満足に噛むことができると言われています。
また食事に関してだけでなく、認知症や誤嚥性肺炎(食べ物が誤って細菌と一緒に気管に入ってしまうことで起こる炎症)などもリスクが少なくなります。

日々の診療で患者さんからの話で改めて歯の大切さを感じております。
歯の大切さは失った時にわかるという言葉があります。
まさにその言葉の通りで、若い頃から手入れをしておけばよかったとおっしゃる方が非常に多くみえます。

歯を抜かなくてもいいように治療をしていきますが、大きくグラグラになってしまった歯は残念ながら抜歯になってしまうことがあります。
永久歯の次の歯はありません。

歯科医院は、歯を抜くところではありません。
歯を抜かないように治療する場所です。

 

昔抜歯した記憶が強く残り、歯医者に行くと歯を抜かれると思っていらっしゃる方もみえます。
しかし、歯科医院に通院することで今ある歯を残す治療をすることができます。
特に歯周病は自覚症状がでにくい病気です。
30歳を超えると8割以上の方が歯周病にかかっているというデータがあります。
症状がなくても、今ある歯を残すために歯科医院で歯周病治療を始めていただけると安心です。

表彰式でも、代表でスピーチをされた方は定期的に歯科医院に通院しているとおっしゃっておりました。
定期的な歯周病治療(歯石取りやブラッシング指導)を行っていけば、抜歯の心配は少なくなります。

 

また現在歯を失ってしまっている方も、入れ歯などでかみ合わせを作ることをオススメします。
歯をほとんど失ってしまった場合、入れ歯を使うか使わないかで認知症の発生率が大きく違います。

入れ歯を使用している方に比べ、入れ歯を使用しなかった方の認知症の発生率は3倍ほど高くなってしまいます。
異物感の少ない義歯(金属床義歯)や、見た目で入れ歯とわかりにくい義歯(ノンクラスプ義歯)もあります。

今まで義歯が合わずに悩まれた方もご相談ください

 

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院内講習会を行いました

昨日、業者の方に来ていただき、院内講習会を行いました。

口腔内カメラや説明ツールの扱いについてです。

治療の技術と同様に、患者さんに納得していただき治療を受けていただくことも大切と思っております。
また、治療法の選択にも説明が大事です。
白い詰め物と金属、ブリッジと入れ歯など、それぞれのメリットを理解した上で選んでいただけたらと思っております。

 

歯周病の話をすると、歯周病になっていますか?毎日歯磨きをしているんですが…というのが、みなさんの正直の感想かと思います。
歯石は磨き残しと唾液の中のカルシウムが合わさり、固まった状態です。
歯石は歯ブラシではとることができません。
そうすると、毎日歯磨きをしているのに歯周病という状態になってしまいます。

 

歯石画像

下の前歯の裏側です。

ここは歯石がつきやすく、写真をとるとみなさんに「私こんなに歯石ついていたんですか!?」と驚かれる場所です。

 

 

歯石の明示黒い斜線の部分が歯石になってきます。

みなさんにご自身のお口の中を理解していただけるように、口腔内カメラと説明ツールの扱いの説明を受けました。

 

 

むし歯に関しても、口腔内カメラでの説明をしております。
保険治療の金属の下にはむし歯になっている確率が高いです。
金属は腐食してくるため、その下の歯がむし歯になってしまうことがあります。

下の画像の金属の下にむし歯があります。
痛みがあり来院されましたが、ご自身ではもちろんむし歯はどこにあるかわかりません。
外から見ても、穴などは開いていません。

インレー除去前

 

レントゲンでむし歯があることを確認し、金属を除去してみます。
次の画像は、実際に金属を除去したところです。

インレー除去後

金属の境からむし歯になっていました。
歯の手前と後ろに金属の下から穴があいていました。

むしば除去

中にむし歯が広がっており、除去していっている途中の画像です。

歯がだいぶ減ってしまった感じがあるかと思いますが、まだ中にむし歯が残っています。
むし歯は自然に治ることはないので、むし歯の部分を取り切る必要があります。

むし歯を残したままにすると、上に金属などを被せてもその中でまたむし歯が大きくなり、歯がなくなってしまいます。

今回の画像の歯は、抜歯になることはありませんでした。

目で見てわからなくても、金属の下などは大きなむし歯になっていることがあります。
神経をとってある歯だと痛みがないため、ご自身で気が付いた時には抜歯になってしまうということもあります。

口腔内カメラを使うことで、みなさんの健康への意識を高め健康な状態を維持できたらと思っています。

 

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健康保険適応!小児予防矯正

矯正治療というと、保険がきかなくてすごく費用がかかってしまう…と思われているかもしれません。
しかし2016年から、クラウンループ、バンドループという保隙装置(予防矯正)が保険適応になりました。

乳歯が大きなむし歯になり、歯の頭がなくなってしまった!そんな場合に活躍するのがクラウンループ、バンドループです。
乳歯がなくなってしまった場所に装置を入れることによって、大人の歯が生えてくるスペースを保ちます。

どういう装置なの?

乳歯を失った場所をそのままにしておくと、そこに生える予定の永久歯が生えるスペ-スがなくなってしまいます。
失った乳歯のとなりの歯にクラウン(かぶせ)、バンドを装着し、そこから棒を出しスペースを保つ装置です。
装着期間は短く、確保していたスペースに大人の歯が生えてきたら、装置ははずします。

乳歯が大きなむし歯になってしまいました。

クラウンループ治療前

このままでは、次に生えてくる永久歯のスペースがなくなってしまいます。

クラウンループを装着します。(当院治療例)

クラウンループ治療後

装置を入れ、隣りの歯へスペースを確保すつための棒をだしてスペースを確保します。
異物感が大きそうですが、すべての歯に装着する装置ではないので、すぐに慣れていただける事が多いです。

装置を使わず、そのままにしておくと?

失った歯の後ろの歯が、抜けたスペースに倒れ込んできます。

(赤い歯が乳歯です。ここがなくなると左の歯が倒れてきます。

乳歯脱落

そのため、本来ならば永久歯が生えるためにあったスペースがなくなってしまい、永久歯が生えることができなくなってしまいます。
すると生える事のできなかった永久歯は、斜めになり一部が顎の骨の中にうまったままになってしまうことが多いです。

 

近心傾斜

その状態になってから矯正をしようと思うと、期間も費用(保険がきかなくなります)も増えてしまいます。
また全部の歯にワイヤーをつける矯正治療になる可能性が高いです。

クラウンループ、バンドループという保隙装置により、歯並びが崩れることを防止できます。
また元々スペースが足らず本格的な矯正治療が必要になった場合も、保隙装置を使っていると期間や費用が少なく済みます。

注意事項

保隙装置という特性
この装置を使う事によって、ずれている歯並びがきれいになるというわけではありません。
乳歯を失ったことが原因の歯並びをずれを防ぐ装置であり、すでにずれている歯並びを治す装置ではありません。

定期的なチェックが必要
装置でスペースをとっている場所に、大人の歯が生えてきたら装置をはずす必要があります。
生えてきた大人の歯の邪魔になってしまうためです。

歯磨きに力を入れましょう
装置がつくことにより歯磨きがしにくくなってしまいます。
元の原因が大きなむし歯で歯を失ってしまったことです、つまり歯磨きがいきとどいていなかった場所という事にです。
せっかく装置を入れて治療をするので、歯磨き指導を受けたり、むし歯チェックをしましょう。

 

乳歯が大きな虫歯になってしまった場合は、そのままにしておくと将来矯正治療で治す際に費用と期間がかかってしまいます。
早い段階で対応すれば、短期間の保険治療で済みます。
その後は予防処置をしていけば、大人の歯になった時にきれいな歯を揃えることができます。

むし歯や歯周病もそうですが、後になればなるほど治療は大変に、期間も長くなることが多いです。
気になったことがあれば、なんでもご相談下さい。

 

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生え変わらないので「永久」歯

人間の歯は、乳歯(子どもの歯)と入れ替わり、永久歯(大人の歯)が生えてきます。
乳歯は20本、大人の歯は28本(親知らずがすべてある方で32本)になります。

永久歯を辞書で引くと、乳歯と交代して以後生え換わらず一生使われる歯、乳歯にはえ変わって生涯その機能を営む歯などとあります。

永久歯の次の歯なく、一生使っていかなければなりません。

 

人間の場合は残念ながらサメと違い、永久歯を失うと第三の歯はありません。
サメの場合は、歯が折れたり抜けると後ろからどんどん次の歯が出てきます。
羨ましい気がしますが、サメは400年いきる種類もあるそうで、さすがに人間のような本数では足りないですね。

サメ

 

人間の場合は、大体12歳ですべての永久歯が生え揃います。(親知らずを除く)
つまり12歳から一生その歯を使うということです。
増えることはないので、28本から引き算しかありません。

人の口

いかに今ある歯が大事かがわかっていただけたかと思います。

ちなみにリスの場合切歯(前歯)は、一生伸び続けます。
エサや上下の歯とぶつかり、すり減ることで、ちょうどいい長さを保っています。
ウサギは切歯も臼歯も伸び続けます。

歯はたくさんある時にはなんとも思わないかもしれません。
しかし、歯の大事さは失った時に実感するものです。

当院ではなるべく歯を抜かない治療を心がけています。
永久歯を抜いたら、絶対に次の歯はないからです。
ブリッジ、入れ歯、インプラント等、何かしらの治療が必要になってきます。
そのため、今ある歯を残す治療、将来抜歯のリスクが減る治療をしております。

歯を失う一番の原因は、歯周病です。約40%
二番目は、むし歯です。約30%
次は何かわかりますか?

意外かもしれませんが、歯の破折です。
歯が折れてしまって抜歯になるということが、三番目に多いです。

それぞれの原因に対しての治療を行っていけば、将来歯を失う確率はぐっと下がっていきます。
痛みなどの症状がないと、なかなか歯医者へ行くきっかけがないかもしれません。
しかし、痛みなどの症状が出てきてからでは治療回数が増えたり、抜歯が必要になってしまうこともあります。
一番痛みがなく、負担の少ない定期検診を受けるのが楽です。

すでに失ってしまっている歯がある…という場合は?
失った場所に対して、何かしら補う治療法が必要になることが多いです。
失った場所をそのままにしておくと、他の歯に負担がかかり、今度は他の歯が倒れてしまう…という悪循環になってしまいます。

今の治療はそんなに痛くもありません、説明もしっかりしますし、質問はなんでもしていただいて大丈夫です。
始めはガチガチに緊張していたのに、数回通うと笑顔で来院していただける患者さんはたくさんいます。

苦手な歯医者かもしれませんが、一歩勇気を出してみてください。
きっと昔のイメージが変わると思います。

 

みなさまの歯と健康を守る為、納得の治療を受けていただく為、治療内容、方針の説明に力を入れております。

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歯磨きの磨き残しがない人の割合、あなたは?

毎日歯磨きしてるよ、1日3回5分磨いているよという方に、特に読んでいただきたいです。

むし歯を作らないために、そして一度治した歯を守るために、むし歯と歯周病の原因になる汚れ、むし歯菌と歯周病菌の除去が必要です。

もちろんわかっているし、もう十分歯磨きをしているよと思われた方…要注意です!
磨き残しの割合

 

20~70歳男女100名の歯磨きに自信のある方の磨き残しをチェックした報告があります。(日本口腔衛生学会2015年発表)

「歯磨きに自信がある」方のみを対象にしているにも関わらず、なんと8割の方は歯全体の半分以上に磨き残しがありました。

磨けている基準となる「歯全体の汚れ、磨き残しが20%以下」の方は0人!
ちなみに、歯磨きに特別自信のない方との検査結果に大きな違いは認められなかったとのことです。

歯磨きの方法を習うことは、大人になってからは少ないです。
歯磨きの癖がみなさんそれぞれあり、磨けていない部分がでてきてしまいます。
それが毎日時間をかけて歯磨きをしても、磨き残しが出てきてしまう原因になります。

毎日歯磨きしても、同じところがずっと磨き残しになり、むし歯や歯周病が進行してきます。

正しいブラッシング方法を衛生士に聞いていただけると幸いです。

またフロス(糸ようじ)や歯間ブラシも非常に有用です。
これらのサイズや使い方を間違えると、効果が減ってしまったり、歯肉を傷つけることになってしまいます。
こちらについても、詳しく説明させていただきますので、わからないこと等あればご質問ください。

次に、定期検診を受けるということです。

定期検診でむし歯を小さいうちに治療するということ、そしてむし歯が出来てこないように汚れの除去をすると安心です。
歯ブラシですべての汚れを除去というのが理想ですが、現実的ではありません。
みなさまのホームケア(歯磨き)歯科医院でのプロフェッショナルケア(歯石除去、PMTC)によりむし歯や歯周病を防ぐことができます。

PMTC

次は、汚れの付きにくい環境にするということです。

金属やプラスチックの詰め物は、歯との段差ができ汚れが溜まりやすくなります。
セラミックの詰め物は、歯との段差ができにくく汚れが付きにくい性質と相まって、境からのむし歯のリスクは非常に低いです。

また定期検診と重複してしまう部分もありますが、PMTCを行うということです。
歯の表面をピカピカに磨くと汚れが付きにくくなります。
掃除もツルっときれいな洗面台はきれいにしやすいと思います。
細かい傷がある洗面台では、汚れが入り込み掃除がしにくいかと思います。
PMTCを行い、歯をピカピカにすると舌触りもよく、すっきりした!気持ちいい!と言っていただけ好評です。

定期検診や汚れを残さない歯磨きなど、なかなか慣れるまでは大変かと思います。
しかし、むし歯ができ、通院し歯を削り治す、そこがまたむし歯になってしまい金属の被せになってしまうということを考えると負担は少ないかと思います。
まずは一度ご来院していただき、ご自身のお口の中を知っていただけると安心かと思います。

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口腔内カメラでわかる定期検診の重要性

下の画像は口腔内カメラの画像です(縮小しています)
どこかにむし歯があります。

どこにむし歯があるかわかりますか?

なんとなく歯と歯の間が黒くなっています。
鏡では絶対に見ることができない場所です。

歯と歯の間でむし歯になっており、それが少し黒く透けたり、歯と歯の間から黒く見えてきています。

それでは、上の方から少しむし歯を取った時の画像を見てみましょう。

 

黒いむし歯が見えてきました。

歯ブラシの当たりにくい歯と歯の間でむし歯になっていました。
このむし歯を取りきり、プラスチックの材料で詰めました。
治療後の画像が下です。

今回の治療には麻酔は一切使っていません。
痛みを我慢していただいたというわけでなく、使う必要がない小さなむし歯だったからです。
定期検診に来ていただいているため、非常に小さい状態で見つけ治療することができました。

むし歯になると、残念ですがそのまま放置して時間で治ることはありません。
小さい状態で治療するということはメリットばかりです。

1、痛みがない。
非常に小さい状態であれば、麻酔も必要なく治療することができます。

2、白く詰めることができます。
小さいむし歯は白く詰めることができます。
むし歯が大きなってしまうと金属の詰め物になったり、銀歯になってしまいます。

今回の画像の歯も、普段大きくみえてくる場所ではありませんが、白いに越したことはありません。

3、治療回数が少なく済みます。
白い材料で詰める治療は一回で済みます。
小さいむし歯の場合は、通院回数を減らすために一度に数本詰めることも多々あります。
歯医者は何回も通わないといけないからめんどくさい、そんな思いをしていただかないように治療回数を少なくするよう意識して治療計画を立てております。

むし歯が少し大きくなってしまい、金属で詰めることになってしまったら…
型取りと詰め物の装着で2回かかり、金属の詰め物を作る為に1回目と2回目はおよそ一週間空いてしまいます。

もっと大きなむし歯で、神経の治療をして銀歯になったら…
1本の歯で5回程度かかってしまいます。

定期検診の重要性をむし歯の観点からお話しさせていただきました。
歯周病にも定期検診は非常に有効です。
また歯周病についてもお話しできたらと思います。

最後に、また口腔内で撮影した画像です。
どこにむし歯があるか考えてみて下さい。
歯を外側から見た画像です。

口腔内カメラ治療前

どこにあるかわかりましたか?

ご自身で鏡を見ても見つからない場所にあります。
今度は歯の裏から見た画像です。

口腔内カメラ治療前

なんとなくわかっていただけたでしょうか?
歯と歯の間が黒くなっています。

口腔内カメラ治療中

今度はむし歯を少し取った画像です。
黒い部分が見えてきました。
最後は綺麗に詰めた画像です。

口腔内カメラ治療後
もちろん外側からもみえない様につめてあります。

また麻酔も必要ありませんでした。

痛みがなく、鏡でもむし歯はなさそう…でも検診でチェックしてみて下さい。

 

みなさまの歯と健康を守る為、納得の治療を受けていただく為、治療内容、方針の説明に力を入れております。

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