先日、テレビで口腔がんがとりあげられておりました。
口腔がんとは舌、歯ぐきや頬の粘膜など、口にできるガンの総称です。
命を奪った歯の痛み ザ!世界仰天ニュース
http://www.ntv.co.jp/gyoten/backnumber/article/20180109_08.html
※リンク先には口腔がん患者さんの画像があります
日本での口腔がんの死亡率は、46%と非常に高いです。
他の胃がんや乳がんを大きく上回る数値になります。
口腔がんを心配して来院される方もみえます。
口腔がんの原因、見分け方、治療法についてお話ししたいと思います。
原因
他のがんと同様に、喫煙、飲酒などが原因としてあげられます。
喫煙者は、非喫煙者の4倍の死亡率と言われています。
またむし歯や合っていない入れ歯などが、舌や頬粘膜に刺激を与え続け、そこから口腔がんが発生することもあります。
痛みのないむし歯や、入れ歯でも、治療によりがんの原因をなくすことができます。
見分け方
簡単に良性、悪性と決めることはできませんが、以下の場合は注意が必要です。
・少し前に比べて大きくなっている
悪性のものは進行速度が速い
・できものの周りが硬い
・境界が不明瞭
周りの組織と癒着しており、できものの境がわかりにくい
セルフチェック方法
https://www.jdha.or.jp/health/topics2-1.html
公益社団法人 日本歯科衛生士会より一部抜粋
必要な物は大きめの手鏡と指に巻くガーゼやティッシュ。下の表に書かれている順番にチェックしていきましょう。
① 明るい場所で大きめの鏡を用意しましょう。
② 入れ歯は外しましょう。
③ 上下の唇の内側や歯肉<1>の状態を観察しましょう。
④ 頬を指で軽く引っ張って頬の内面<2>を観察しましょう。
⑤ 裏側の歯肉<3>を観察しましょう。
⑥ 口蓋(上あご)<4>は少し上を向き色の変化を観察。指で触れて、しこりや肥大の有無を確認しましょう。
⑦ 舌の表面、左右の側面、上にあげて裏側<5・6>と口腔底を観察。ガーゼやティッシュを巻いた指で舌を挟み、優しく引っ張るなどして異常がないか確認しましょう。
セルフチェック項目
口腔内の定期的なチェックと共に、日ごろから気を付けたいのが下記のような症状や状態です。
1つでも「ある」にチェックが入った人は、すぐに歯科医を受診しましょう。
・なかなか治らない「はれ」や「しこり」はないですか
・粘膜が「赤く」なったり「白く」なったりしているところはないですか
・治りにくい口内炎はありませんか
・合わない入れ歯を無理して使っていて違和感がありませんか
・食べ物が飲み込みにくくなった…などはないですか
治療法は、外科的に切除をする手術療法、放射線療法、抗がん剤などがあります。
みなさまの歯と健康を守る為、納得の治療を受けていただく為、治療内容、方針の説明に力を入れております。
大垣市 太田歯科クリニック
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