こんにちは。大垣市の歯医者さん、おおた歯科クリニック院長の太田雅司です。
この度、日本高血圧学会が、「高血圧治療ガイドライン2019(JSH2019)」を発表しました。5年ぶりとなる今回の改定では、年配の方の基準がやや厳しくなりました。
そもそもみなさまは、ご自身の血圧をご存知でしょうか?なかなか測定する機会がなかったり、年一回の健康診断のみという方が多いのではないでしょうか?
高血圧は、歯周病との関連もわかっております。高血圧によって引き起こされる心筋梗塞、脳卒中などの循環器疾患のリスクは歯周病によって高くなってしまいます。
では、高血圧ガイドラインはどのように改定されたのでしょうか?通常の高血圧の基準は従来通りになります。
140/90mmHg(診察室内で計測した場合の血圧)
135/85mmHg(家庭内で計測した場合の血圧)
糖尿病の患者さん、慢性腎疾患(尿蛋白陽性)患者さんの降圧目標も従来通りで130/80mmHgとなります。
しかし、75歳以上の患者さんの目標値が従来のものよりも厳しくなりました。
140/90mmHgから130/80mmHgになり、より厳しくなり、血圧のコントロールの重要性が再認識されたということだと思われます。
歯科治療時には、麻酔を使うこともあるため血圧を意識しています。
血圧のお話をすると、別に問題ないから薬を飲んでいないという方もみえます。これは歯周病と同じで、高血圧もあまり大きな症状がないことが原因かもしれません。
歯周病も強い症状が出てきた場合は、進行しており抜歯になってしまうことがあります。高血圧もあまり進行してしまうと心筋梗塞、脳卒中などの循環器疾患を引き起こしてしまいます。
高血圧は糖尿病にも関連してきます。歯周病の治療は、循環器の疾患、糖尿病への治療にもなります。最近だと内科さんから、歯科医院へ通院するように言われたとおっしゃる患者さんも増えてきました。
よく言われる失ってからわかる、歯の有難さ、健康の有難さ。
体の健康には、普段から意識をしていきたいものです。
みなさまの歯と健康を守る為、納得の治療を受けていただく為、治療技術の研鑽はもちろん、治療内容と治療方針の説明にも力を入れております。
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