こんにちは。大垣市の歯医者さん、おおた歯科クリニック院長の太田雅司です。
何もしてないのに、歯の神経が死んでしまうことがあります。ずっと昔の治療や、数年前の外傷などが原因になります。
レントゲンでむし歯がないと言われたのに、痛みがとれないと来院される方が多くみえます。
レントゲン上では変化がなく、非常にわかりにくいです。
歯科医師としての腕の見せ所で、経験による診断が必要になります。
この1週間でも数人の方が、痛みがとれないと来院されました。
みなさん、レントゲンで問題ないと言われたとのことでした。
実際は昔の深い詰め物が原因で、根の治療ですぐ痛みがとれました。
歯の神経が突然死!? 痛みがなくても要注意なこと
歯の神経は痛みを伴うことなく、気がつかぬうちに死んでしまうことがあるのです。
そして、そのまま気が付かず治療がないと、中で膿んできてしまい、ズキズキとした痛みが出てきます。
黒? 茶色? くすんだ歯・歯の変色
前歯などがわかりやすいのですが、1本だけ色が違う…
くすんでいる、黒っぽい、茶色が濃いなどあった場合は痛みがなくても神経がしんでしまっている可能性がかなり高いです。
歯の内部にある「歯髄」と呼ばれる組織全体が、機能しなくなった状態をいいます。
始めは痛みがほとんど起こらず、歯の内部の歯髄が死んでしまう自然死は、主に次のようなことが原因です。
以前の治療の影響
一番多い原因は、以前のむし歯の治療です。
神経ぎりぎりまでのむし歯ですが、神経を残して詰め物をした場合、毎日の食事の熱い物、冷たい物の刺激で神経が炎症を起こします。
治療後半年、1年凍みていたけど、最近なんか痛みなくなったなぁという場合は注意です。
もちろん一時的な症状が落ち着いた場合もありますが、中で神経が死んでしまっている可能性もあります。
神経が死んでしまうと、冷たい物は凍みなくなります。
熱い物では、痛みが誘発されます。
打撲など機械的刺激の影響
小さなお子さんの前歯などに多いですが、打撲なども神経が死んでしまう原因になります。
歯と強くぶつけると、しばらくしてから歯の神経が死んでしまうことがあります。
痛みの原因
神経が死ぬから痛くないのでは?と聞かれることがあります。
確かに歯を削る際には麻酔はいりません。しかし、神経が死んでいても歯の根の先に膿がたまったりするため、痛みがでてしまいます。
治療
通常の根の治療を行えば痛みはとれます。激痛の場合でも、根の治療を行うと一回でかなり改善します。
大きなかぶせなどが入っている場合などは、お薬で消炎を優先することもあります。
みなさまの歯と健康を守る為、納得の治療を受けていただく為、治療技術の研鑽はもちろん、治療内容と治療方針の説明にも力を入れております。
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